読者の本音を探り
小さな幸せを提案し続ける

Mart編集部 副編集長 菊池由希子 Yukiko Kikuchi

他社で経験後、2004年入社しJJbis編集部配属。
2006年にMartに異動後、デスクを経て、2016年から現職。

光文社はタイトルから違う

 光文社入社前は、別の出版社で小学生向けのファッション誌の編集を2年ほど担当していました。転職して驚いたのは、女性誌の読者さんにしっかり寄り添う丁寧な誌面づくり。例えば、夏前の号では「美白」の特集をすることが多いですが、光文社の雑誌はタイトルから違います。ただの美白ではなくて、読者さんの今の気持ちに響く打ち出し方に徹底的にこだわっていて、正直、最初は慣れずに戸惑いました。

読者さんの自宅はヒットが盛りだくさん

 Martは、2004年創刊の生活情報誌です。会議では、編集部員それぞれが調べてきたリサーチ結果をもとに、「そこに潜む読者さんの本音」を話し合います。直接お会いして話をうかがう「読者調査」(これは、光文社独自だと思います!)を重ねて、どんな流行のタネが隠れているのか、それぞれの考えをぶつけ合うのです。3万人の読者会員はもちろん、ライターさんや自分のつながりなどから広げた人脈をフル活用! 読者さんの自宅にうかがうことも多く、世間話や何気ない会話、ときには悩みも聞かせていただきながら情報収集をします。リビングのインテリア、出されたお菓子や、ときにはお手洗いの飾り方などにも、ヒントが盛りだくさん。「なぜここにこれを置いているのだろう」と考えながら、いろいろ質問しています。雑誌のコピーである「『私の半径5m』に幸せがある」を目標に、小さな幸せ提案を探る毎日です。

企画は「共感」から生まれる

 新人でいきなり企画を立てられるのか、皆さんも不安に思うかもしれません。私もMartに異動した頃は20代中盤かつ未婚だったので、わからないことだらけでした。でも、そんな自分でも入っていけるのが、生活情報誌のいいところ。アンチエイジングにはピンとこなくても、いい香りのコスメで幸せになれることには共感できたり…。まずは、そんな事を手掛かりに企画を出していけばいいんだと思います。あとは、ひとまず面白がってみてはいかがでしょう。「そんな楽しみ方があるんだ!」とワクワクすることで世界も広がり、いいアイデアにつながる気がします。関わる雑誌の読者さん達と自分との違い(性別や年齢)を気にするより、その世界を好きになる、面白がることが大切だと感じています。

考え抜いて作った誌面があるからこそ!

 いろいろなことでつながるご縁によって、Mart編集部は、雑誌のページを作るだけでなく、さまざまな取り組みをしています。例えば、大手トイレタリーメーカーと生活用品のデザインをコラボしたり、キッチンツールメーカーと時短グッズを作ったり、ハンドメイドのイベント共催もしています。それはすべて、しっかり取材して、部員で考え抜いて作った誌面があるからこそできたこと。丁寧に作った強いコンテンツを使って、デジタルを始めとした、これからの時代を先取りするような仕掛けができるのが出版社の強みだと思います。一緒に生活を楽しむアイデアを出し合える方、面白がってくれる方、お待ちしています!