ズ抜けた文学青年の
「バランス力」

大学では推理小説同好会に所属し、4年間で部室の本棚を占拠するほどの蔵書数。ショートショートを執筆するのが趣味で、サークルの会誌では3回編集長を担当。内定者のなかでのあだ名は「先生」。

採用担当Kが見た才能のタネは?

飲み会では友達にミステリの書評を語ってウザがられ、面接では文芸の編集長からのどんな質問にも答えられる圧倒的な読書量。そういう文学青年は出版社志望には山ほどいるんです。彼が違ったのはいろんなことに興味を持つバランスのよさ。営業部門でも力を尽くしたいという誠実な人柄で、出版人として面白い可能性を秘めています。

Tくん、バランス力はどう磨きましたか?

推理小説同好会のなかで僕はいちばん本を読んでいないぐらいで、つまみ食いのミーハーです。大好きなのはミステリやホラーですが、意識して食わず嫌いしていたジャンルを読むようにしています。というのも尊敬する先輩や友達と本の話をしているとついていけなかったので、彼らに追いつきたくて勧められた本を読むようになったんです。ESに書きましたが『アイデアに独創性が足りない』のが弱点で、ショートショートを書くためのネタ帳を持ち歩き、道を歩いているときも話のネタはないかといつも探しています。気になることがあれば調べて飲み込むのは得意なので、もっとバランスよくなりたいです。

  • 高校時代に出会って以来、大好きな連城三紀彦さんの『戻り川心中』は、本棚の一番取りやすい位置に置き、繰り返し読んでいます。

  • 神保町ブックフェスは例年、本好きがこんなにもいるのかと圧倒されます。もちろん光文社のブースも訪ねました。

  • サークルで作成した会誌。編集長を担当したときは原稿が集まらないのが悩みで、ペンネームを変えて自分で埋めたことも。