武田 真士男Mashio Takeda

代表取締役社長

1977年入社、総務部配属。「出張総務」と銘打ち、いろいろな部署に直接行って顔を売り、新人時代を過ごす。その後、女性自身編集部に約20年間在籍し、2000年に編集長に。コミック編集長、販売局長を歴任。2018年より現職。

 光文社の「マスからはみだしている」ところは?

読者一人ひとりと向き合い、新しいことに挑み続ける

創業76年の歴史をさかのぼってみると、もともと光文社は“マス”からはみだすことを大事にしてきました。若い作家を発掘し、画期的な企画でヒットを連発した「カッパ・ブックス」、「カッパ・ノベルス」。ファッション誌『JJ』では、洋服のリースが難しかった創刊当時、怪我の功名で街ゆく人を撮影するスナップ企画を思いつきました。創意工夫を凝らして既存の枠組みから飛び出し新しいことに挑戦するのが、昔からの光文社の風土です。もうひとつ、会社のDNAともいえるのが、読者一人ひとりと向き合う姿勢。デジタル化により表現形態は変わってきていますが、大衆に迎合するのではなく、「この人を幸せにしたい」という気持ちが発想の源であるのは変わりません。いま、光文社も時代の転換期を迎えています。新たな挑戦をおもしろがれる人、ぜひ一緒に“マス”からはみだしましょう!

砂の器

松本清張 著

昭和36年に「カッパ・ノベルス」から刊行された本作。戦争の傷跡と貧困、そして人間の業という崇高なテーマを、うまくエンタテインメントに落とし込んだ画期的な作品です。それまでのおどろおどろしい推理小説のイメージをガラリと変え、社会派ミステリーというジャンルを確立した、いわば“マスからはみでた”一冊です。