翻訳編集部 副編集長
大学卒業後、他社で翻訳本の編集者として働く。2011年よりフリーランスとして古典新訳文庫に携わる。2016年入社、翻訳編集部配属。2019年より現職。「いま編集している古典の著者は、なんとブッダ。自分のキャリア史上、いちばん古くて偉い著者です(笑)」
仕事のやりがい、おもしろさを教えてください
いまは古典新訳文庫とノンフィクションの翻訳本をおもに担当しています。後者はブックフェアやエージェントを通じて出版する本を探すところから始まるので、世界中の最新の企画にふれられるおもしろさがあります。ブックフェアでは、今後の流行を推測したり、海外出版社の「売り方」が勉強になることも。
印象に残っているエピソードは?
フリーランス時代に多くの出版社と仕事をしてきましたが、翻訳の文章の読みやすさに対する編集部の執念や情熱という点では、古典新訳文庫はずば抜けています。けっしてわかったふりをせず、何が書いてあるかしっかり理解できるまで、訳者とやり取りを重ねて訳文を練ってもらっています。
トーキング・トゥ・ストレンジャーズ 「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと
マルコム・グラッドウェル 著
社会生活では、他人がわかってくれない! と愕然とすることもあるでしょう。逆に、見た目で他人のことを判断してしまって失敗することも。この本で「相互不理解」が起こるしくみについて理解していれば、比較的軽傷ですみます!