INTERVIEW
月刊誌/VERY編集室
翁長瑠璃子
(2009年入社・デスク)
自分はファッション誌が好きで出版社を志望したこともあり、誌面を通じて、読者の生活にポジティブな変化をもたらすことに、いまも昔もやりがいを感じています。変化といえば、若手時代は1ページでも多くのページを担当したくて、昼夜週末問わずがむしゃらに働いていましたが、いまは時短勤務なので、効率的にパフォーマンスを出すことを意識。平日の夜や週末は、3歳の娘とのんびり過ごしています。
コンパクトな組織で、若手が積極的にチャレンジできる環境です。私が経験した週刊誌とファッション誌には、あなたがおもしろいと思うならやってごらん、という空気があります。そして、万が一失敗しても「どこが悪かったか考えて、次に行こう」と、上司や先輩に励まされてきたように思います。若いうちから失敗を恐れずに経験を積むことができ、その結果、若手でも目立つ機会が多いです。
終わった仕事より、進行中の仕事がいちばんおもしろいと感じるタイプです。なので担当中の最も印象深いものをお話しさせていただくと、VERYの表紙撮影の仕事です。表紙は雑誌の顔。見出しや説明なしに、写真1カットで読者を魅了しないといけません。その号で提案したい空気感やファッション感度を伝えるために、モデルさんの表情、ヘアメーク、コーディネートを綿密に準備します。スタッフさんたちもいつも以上に真剣。ほかの撮影とは違う、独特の緊張感が漂っています。
現在、一緒に働いている20代の後輩は「これがおもしろい」という自分の意見を信じて行動できる人です。そして、おもしろい発見をほかの人に伝えたいという情熱とサービス精神を持っています。時々失敗して凹んでいますが、そんなときは韓国旅行で復活して、元気になって帰ってきます(笑)。コンテンツづくりに正解はないので、自分の判断を信じて形にできる人が強いと思います。そして自分のリフレッシュ方法を持っていると最強です。
学生時代、編集者は雑誌や本をつくる人だと思っていました。ですが十数年働いてきて、コンテンツづくりはもちろんですが、マーケティング、ブランディング、企画開発、営業など、いろんなスキルが身につきました。これからは、そういった部分をより意図的に活用していくことが必要かなと感じています。雑誌にワクワクする気持ちはルーツとして大切にしながら、編集者として仕事の幅を広げていたいと思います。