INTERVIEW
月刊誌/Webメディア統括室兼VERYweb編集室
鈴木恵子
(2005年入社・室長)
編集者として大事にしているのは、とにかく読者に寄り添う存在でいること。ネガティブな情報を伝えたり不安をあおるよりも、読者を裏切らない、そしてたまにそっと背中を押す、そんな信頼に足るメディアでありたいと思っています。編集室長として大事にしているのは、部員の得意分野を見つけてそのジャンルをどんどんまかせること。Webは紙の雑誌以上に、本人の特性を伸ばすのがメディアの成長に直結する気がしています。
所属部署や年齢に関係なく「これがやりたい」と言えば挑戦させてくれる、そんなおおらか?なところが光文社らしくて、私は好きです(もちろん収益化の目途があるのが大前提ですが!)。女性誌の編集部から絵本を出すことだってあるし、いまは紙の雑誌にとらわれないビジネスモデルがどんどん考えられる時代なので、さらに挑戦しがいがあるんじゃないかと思います。
誌面を作るだけでなく、VERYとしての知見(子育て中のママのニーズなど)を生かして企業の課題解決をするような案件は、やりがいもありますし印象に残っているものが多いです。「ママたちが自信をもってオシャレに乗れるママチャリを作りたい」とブリヂストンさんとお取り組みをした電動自転車HYDEEは、発売してもう10年になるのですが、街で乗っているママを見ると、いまでも嬉しくなります。
・会議で私が独り言でつぶやいたような課題でも、後日「あれ考えてみたんですけど~」と自分なりのアイデアを出してくれるような人
・そのアイデアを自分で動いて形にできる、推進力のある人
・どう稼ぐか、どう利益を上げるか、というところまで自分ごととして考えられる人
お金のことを常にセットで考える、というのは編集者こそ大事なことだと思います。VERYのWebチームはみんな自主性をもって進めてくれる人が多いので心強く、いつも頼ってばかりです。
「CLASSY.」「VERY」「STORY」「美ST」と、ターゲットの年齢やライフスタイル別に月刊誌を4誌も出している出版社って、いまの時代なかなかないと思うので、連合企画のタイアップやキャンペーンなどを増やしていきたいですね。それぞれのメディアのブランディングがあるのは大前提にしつつ、「光文社の女性誌、最近強いね」と言われるように4誌全体で収益を伸ばしていきたいです。