3つのタイプの異なる
編集部を経験して

文芸第一編集部 藤野里佳 Rika Fujino

2013年入社
Gainer編集部→FLASH編集部→2020年より現職

月刊誌、週刊誌を経て、書籍編集者に

 ほかの出版社での広告部勤務を経て、光文社に入社しました。最初は、男性ファッション誌「Gainer」に配属。その後「FLASH」に異動となり、スクープを追いかける仕事に携わりました。現在は文芸第一編集部でミステリー小説の編集をしています。月刊誌・週刊誌・文芸書の経験から得られるものは私にとって財産ですね。異動のいいところは、他部署を経験することによって、部署ごとの連携がわかって情報の共有がスムーズになったこと。同じ編集でも、写真の見せ方が違ったり記事の切り口が異なるので多様なスキルが身につくこと。ポテンシャルを高くして、これまでに得た経験や知見を、書籍編集者としてよりおもしろい作品づくりに結びつけたいと思っています。

新人賞受賞作家を担当することに

 「日本ミステリー文学大賞」(光文文化財団主催)の新人賞応募作。その下読みを初めて体験しました。選考に残った作品を読むのに、基準がぶれないようにじっくり読もうと構えていたら、最初はなかなかペースがつかめず。先輩はどんどん読み込んでいたのですが…。選考会自体はリモートでしたが、選考委員の皆さんの熱気が伝わってきます。新人だからといって甘い評価はありません。またそれぞれに着眼点が異なっていて「新作との出会いは楽しい」と感じました。その後、新人賞に選ばれた作品の刊行を担当することに。改稿のため何度もやり取り(Zoomなどで一回2時間から3時間)するんですが、作業が進むたびにこの作品を担当できるという実感がじわっと湧いてきます。書籍販売部と相談して、刊行時には、あらすじ動画の配信なども考えています。ぜひ売り伸ばしたいです。

売れる本、ドラマ化や映画化される話題作を出したい

 一人の書籍編集者として、やはり売れるものを作りたいと思います。動画やSNSを活用したマネタイズのプランも提案したいと思案中です。江戸川乱歩賞、メフィスト賞、鮎川哲也賞の受賞作をチェックしたり、気鋭の作家の次回作をと考えているときなど、その気持ちが強くなります。光文社の既刊本には松本清張さん『ゼロの焦点』、三浦しをんさん『舟を編む』、誉田哲也さん「ストロベリーナイト・シリーズ」など映像化作品が多くあります。文学賞を狙えるもの、ランキングに入るもの、映画やドラマになるような話題作、多くの人が手に取って誰もが楽しめる本を世に出していきたいと思います。

100年後の未来にも読み継がれている本を!

 知りたいのは、100年、200年後の未来にどんな本が読み継がれているかということ。実際にはそんな先には自分だって生きていないのですが、興味が尽きません。遠い未来の世界まで読み継がれていて「古典新訳」されているのはどの作品かということも気になります。自分の編集した本のいくつかが、この先ずっと残っている本になるように、タイトルを聞いただけで「ああ、あの本ね」と言われるようになっている本を世に出すべく頑張りたいと思っています。